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偽物の女性ホルモン!

　前項で発毛促進に女性ホルモン剤を使用ことに注意が必要と書きましたが、この女性ホルモン剤によく似た働きをする成分があるのです。表題では「偽物」と悪者扱いしましたが、その一つは大豆イソフラボンとザクロです。

　まず大豆イソフラボンといえば、女性ホルモンと

同様の働きがあることで注目されていて、美容などに有効な成分ですが、実は薄毛や抜け毛予防にも効果があります。ちなみに大豆イソフラボンはポリフェノールの分類のひとつで、大豆などのマメ科の植物に多く含まれている栄養素です。

　このイソフラボンには女性ホルモンであるエストロゲンに似た働きがあり、月経前症候郡や更年期障害、骨粗しょう症などの改善に有効です。そして、この効果が血中の男性ホルモン(テストステロン)濃度を下げる効果があり、その結果テストステロンがジヒロテストステロンに変換されるのを抑えてくれるので薄毛が改善されるということです。そしてこのテストステロンがジヒテストステロンという強力な男性ホルモンに変換される時の変換酵素である5α-リダクターゼを阻害する働きもあります。

　またもうひとつの「ザクロ」もイソフラボン同様に女性ホルモンのエストロゲンによく似た働きがあり、昔から「子宝に恵まれる果実」と言われていました。

ザクロを摂取することで、エストロゲンの働きをサポートする働きがあり、妊娠しやすくなります。

　そして毛髪にはこのエストロゲンが年齢とともに減少してくると、髪が細くなり、同時につやがなくなります。そこでこのザクロの働きでエストロゲンの減少を抑えて、毛髪コラーゲンの生成を促し、ハリとつやのある毛髪へ育てます。そしてエストロゲンが急激に減少する出産後に抜け毛が増えたり、閉経後ヒゲや体毛が濃くなる男性化もこのためです。