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髪の毛は

どこから生まれるの?

　髪の毛は毛穴から生まれる!と私は思っていました。しかし、不思議なことに髪の毛の誕生は毛穴ではないのです。ではどこから生まれるのかと調べると実は髪の毛は頭皮、つまり頭の一番外側の皮膚なのです。

まず最初、頭皮に毛髪の毛芽細胞(パピラ)というものが生まれます。そしてこのパピラは頭皮の真下、内部に向かって細胞分裂を起こして、まるでもぐらがトンネルを掘るようにして進んで行きます。そしてある一定の所に来ると下に向かって分裂していたのをストップして、反転して毛髪を誕生させ逆に今まで進んできた穴を上がって行きます。そしてこの穴が毛穴になり、毛根が定着し、毛髪が成長していくのです。ただこの時の毛髪はまだ白髪で生まれ、徐々に色素細胞によって発色しながら、太くなりながら頭皮上に上がってきます。そして毛髪は長くなりながら、太くなりながら一日0.35ミリ、一月で1センチほどのペースで個人差はありますが7～8年伸び続けます。また頭部の場所、つまり女髪の方が男髪より早く伸びますし、太さも太く、美容師さんがパーマをかけてもかかりにくい髪です。

　ここで私が一番注目していることは頭髪のスタートが頭の表皮であるということです。つまりこの頭皮の状態が悪ければパピラの誕生に影響してしまうということです。逆を言うと頭皮をマイクロスコープで拡大して見て、全然毛穴が確認できなくても毛髪は生まれるということです。特に無毛症の方の頭皮は本当にきれいなピンク色の毛穴のないつるつるの状態ですが、発毛が始まると逆に頭皮にシワができるように、ガサガサした状態になります。そしてその無毛症の方の発毛のスタートは皆さん頭髪ではなく、同様に毛のない眉毛、まつげからの発毛です。別に眉毛、まつげに特別な薬剤をつけたわけではないのですが、不思議なことに皆さんこのパートからの発毛が最初でした。